業界の大先輩という方と話す機会がありました。
ソフトが出始めた時代のことを聞かせていただきました。
顧問先を30件ほど持って駆けずり回っていたそうです。
今のようにメールやオンラインもなかった時代です。電話はありましたが。
顧問先の規模や顧問料は聞いていませんが、感じたことを書きます。
デフレ?というよりも時間がないよな・・
30件の顧問先があって、
・年間30万円の顧問料なら900万円の売上
・年間40万円の顧問料なら1,200万円の売上
・年間50万の顧問料なら1,500万円の売上
その方が雇われていたときの時代なので、「顧問料×顧問数×労働分配率(50%くらい?)」で給料が支払われるとなると、年間売上の半分くらいが年収ということに。
900万→年収450万
1,200万円→年収600万
1,500万円→年収750万
30件の顧問先を毎月訪問していたら、毎日必ず訪問があり日によっては1日2件は打合せが入る計算になるはず。繰り返しますがオンライン打合せもない時代。
タバコやディズニーランドの料金はこの30年で上がり続けていますが、平均年収は変わらずか平均は下がっています。
歴史ある会計事務所の料金体系を見る機会があったのですが、現在よりは高い印象です。
クラウド会計が出る前から月1万円の顧問料を謳うチラシを見たことがあるので、やはりデフレ傾向なのかもしれません。
デフレ傾向ではあるのですが、大先輩の時代の手書きやパソコンの普及率を考えると時間は足りなかっただろうな~と。
パソコンの処理速度や事務所に1台という時代も聞いたことがあります。これに駆けずり回るほど移動があるのですから、時間はなかったのでしょう。
今は良い時代?勤めてたら微妙かもしれないけど
そう思うと現代はやりようによっては良い時代とも言えます。
顧問料はデフレ傾向にあるとしても、
・オンライン打合せ
・ネット環境
・メール
・電子申告
・SCVでの取込等
・クラウド会計?(ここはどう思うか判断の分かれるところ)
など、会計事務所側の効率化でどうにかなるところ。
独立してから感じるのは今の時代で良かったなということ。
事務所を借りなくても良い時代ですし。
とはいえこれが会計事務所のスタッフなら、どうなっていたかは分かりません。
給料にしっかり反映されるのか微妙ですし。