会計事務所と企業経理では、使う知識が違う

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会計事務所で使う知識と企業経理で使う知識の相違に戸惑うことがありました。税務会計的な論点は、慣れの問題ではあるので、じきに慣れると思います。私が感じた最大の違いは月次に対する考え方でした。

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交際費

2018年現在、交際費は中小企業では年間800万円まで無税となっています。

そのため、会計事務所では、交際費やその周辺科目との判断は、ほぼ無かったです。

企業経理だと交際費は、一般、社外飲食、少額交際費の区分で判断しなければなりません。

この違いに慣れるまで、思い出しながら仕事してました。

慣れてしまえば、何ら問題ないのですが。

 

減損会計

年度末に減損の兆候テストを実施します。

会計事務所で減損会計は使わないでしょうから、まずは会計基準のおさらいからやってみましょう。

その後、会計基準をベースとした各社ごとの減損テストのやり方があるので、その方法を理解しましょう。

 

資産除去債務

仕訳の理解からリスタートしましょう。

わりと近年導入された基準なので、上司も理解が追い付いていない論点かと。

仕訳の意味、制度の趣旨を説明できるようにしておけば、ルーティン的な仕事はOKです。上司からの質問にも対応できるでしょう。

新たに事務所を立ち上げたときに、現状回復費用部分を資産除去債務として計上します。

資格試験では当然、割引率が与えられるのですが、実務では自分で適当な割引率を用いる必要があります。私は長期国債30年の利回りを用いていました。ネットで簡単に検索できます。

 

外形標準課税

上場会社の孫会社などのクライアントを持つ会計事務所では、外形標準があるかもしれませんね。

でも多くの会計事務所では外形標準は出てこないでしょう。

特に付加価値割は、外形標準特有の論点なので確認してみましょう。

【関連:外形標準課税(付加価値割)の対象になるもの、ならないもの

 

外貨建取引

振当処理は「当分の間、特例として」認められている処理ですが大多数の企業が採用している方式です。

 

個別対応方式

企業経理では、課税売上が5億を越えることが想定されます。

そのため個別対応方式になるでしょう。

 

月次決算への取り組み

上記では、会計事務所と企業経理での税務会計的な違いを書いてきました。

ただ、これらは勉強したり慣れの問題です。

私が感じた最大の違いは、月次への考え方です。

会計事務所では、月次ではそこまできっちり〆るという意識が希薄でした。(お客様からの資料が不足してたり、こちらの伝え方が良くなかったりして、月次だしね・・・と)

企業経理では、毎月〇〇営業日までに月次を固めます。なので月初が忙しかったりしましたね。

「きちんと月次を〆る」という意識を持つことができました。これが本来あるべき姿ではあるのですが。

毎月きっちりと月次を〆ていると決算がスムーズです。

期首からすべて見直すなんて不可能ですし。

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【編集後記】

何かで「Yahoo!知恵袋はブログネタの宝庫」と見たので漁ってみました。

【育児日記】

ぬりえランドというもので塗り絵など楽しめます。

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