間違いのない申告書はないと思います。何かしらのミスはあると思いますし、何をもって”間違いのない”と言えるかにもよるものです。
税務署の立場から見た間違いのない確定申告書
その年の売上が計上され、それに見合う経費が計上されていること。
カンタン書きましたが難しいです。
売上を計上しようにも明細が来ることが遅くなったりすることがあります。印税はけっこう遅い印象です。
そういったときは支払調書ベースで作成してもやむを得ないと判断しています。
あとは経費。
これも難しいです。
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課金が経費になるのかも判断のわかれるところでしょう。
間違いのない確定申告書=税務署から何も言われない確定申告書
だとしたら、課金の経費は計上しないほうがいいです。
実際に見たことはありませんが、経費を計上せず売上=所得(利益)で申告している方もいます。話だけ聞いたので何ともわかりませんが。
その方曰く、税務署に言われるくらいなら経費は付けない、と。
これもある意味、間違いのない確定申告書です。
指摘されないという意味では。
納税者の立場から見た間違いのない確定申告書
税務署から何も言われない(指摘されない)申告書を間違いのない確定申告書というならば、上記のように経費を計上しないことも間違いのない申告書になります。
そうなると売上=所得(利益)となるため税金も大きくなります。
税金を払う側からすると、それが正しいのかどうか。
正しい、間違いの二元論にならないほうがいいと考えています。
もう少し税金を抑えたいし経費もあるはず。多くの方はこんな心境になるでしょうし、こういう方のほうが多いでしょう。
かといって経費を計上しすぎると利益が減り税金も減るのですが、所得が下がりすぎてしまうことも。銀行借入にも影響してきますし、”間違った”申告書になりかねません。
税金を払う側からすると
・売上=所得で税金多めに納税
・経費も適度に計上
・経費をたくさん計上し税金圧縮
どれを選択しても、考え方に間違いはないのかなと。
「さすがに、これは・・」と思う経費は論外ですが。
まとめ
”間違いのない確定申告書”って実は難しいし存在しないと考えます。
住民税や所得税を社会保険料控除として申告した明らかな間違いの申告書を出しても、受理されてしまいますし、何も言われないこともありました。
間違っていても良いとは思いませんが、間違っていてもそのままスルーされてしまうこともありますし、しっかり指摘されることもあります。
