大手税理士法人か個人事務所か。
正解はありませんが個人事務所の経験はあって良かったです。
私は大手にも少しだけいましたが、部門別で個人事務所みたいな雰囲気で、部門ごとに雰囲気は違いました。なので個人事務所ばかり経験した感じとも言えます。
何でも屋さん
個人事務所では、「とりあえず税理士に聞こう」みたいな顧問先が多かったです。
国民年金、国保、厚生年金、労災保険、算定基礎など税金に関係ないところまで質問されます。
社労士さんに依頼するお金がないのか、士業の対象範疇をご存じないのか、すべて税理士で良いと思っているのかは、分かりませんが・・
独立してからの良い鍛錬になりました。
社会保険関係は、なんだかんだ聞かれることが多いところです。
初めて勤務したとくは国民年金と協会けんぽの厚生年金の違いすら分かっていませんでした。そんな私でも実務しつつ勉強しながら、独立してやっています。
独立後は株や不動産投資などについても意見を求められることも。
私は株は口座を持っていて少しお金を入れているくらいで、不動産投資は一切やっていません。
不動産投資については、他のお客様や親族からの話を聞いて、話せる程度です。
給料が顧問料から発生している感覚が身に付いた
給料は給料日に勝手に支払われるものではありません。
個人事務所ではお客様の顧問料の労働分配率、従業員の給料になります。
労働分配率がいくらで、本当にその通りに給料が設定してあるかは別の話・・
何もせずに給料が支給されることはありません。
権利ばかり主張する人にはしんどいです。
子会社経理のときは規模の大きさもあって、給料がどこから発生しているのか分かりにくかったです。「給料はもらえて当然」と感じてしまうリスクがあります。
個人事務所にいたからこそ、食べていくには収入が必要という感覚が身に染みています。
当たり前に支払われていた給料って実はありがたい存在だったのかもしれない、と気づくきかっけなることもあるでしょう。
労働分配率でも書いたように、それが妥当なのかどうかは置いておきます・・(2回目)
顧問先の資料がカオス
子会社経理のときは資料が整っていました。
営業部から上がってくる書式や伝票が、見やすく整理されていましたし。
「こういう数字が欲しい」と伝えると、作ってくれたことも。
一方で個人事務所。
段ボールにごちゃごちゃの中から必要な資料を探した経験が何度もあります。
本当にしんどかったですね・・
資料もごちゃごちゃなら会計の中身もごちゃごちゃ。
資料と会計の中身は比例しますね。
もう二度とごちゃごちゃの段ボールから必要な資料を発見する仕事はしたくありません。
そして、ごちゃごちゃの資料になってしまう方の特徴が分かってきたので避けることができるのも独立の良さです。
だからこそ、資料の共有方法もある程度、こちらで決めておりご協力していただける方とのお付き合いをしています。
紙の資料少なめ、データ資料多めのスタイル【ひとり税理士の戦略】