工場見学等の招待費用は、販促費・広告費となる

企業内税理士の税金
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自社製品等の知識を普及させる目的で、得意先を自社工場させる場合の交通費、食事、宿泊費は通常要する費用は、販促費・広告費として処理できます。

 

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販促費・広告費となるのは”通常要する費用”

自社の取扱い商品に関して、商品の製造過程などを知ってもらうことを目的とする見学費用は、

販促費・広告費になります。

見学費用の他にも、見学に伴って発生する交通費、(通常の)食事代、宿泊費も販管費・広告費です。

接待という意味合いはなく、プロモーションという側面が強いからです。

しかし、「通常要する費用」という点に注意しましょう。

具体例として、

・温泉旅館でまったりするのが目的と思われるもの

・観光地ばかりに立ち寄り、工場見学はほんの少しというもの

・ゴルフが主目的で、工場見学がほんの少しというもの

が挙げられます。

交際費とならないための注意点

特に宿泊を要する工場見学等では、「行程表」が重要です。

上記の具体例に挙げたような、行程は避けましょう。

時間が余ったからといって当初の行程表に無い観光を入れると、交際費とすることも検討しなければなりません。

きっちりスケジュールを組むのが良いですが、観光をアドリブ的に入れてしまった時は、隠さずに記録して頂きたいです。

時間が余ってしまったのに、お客様へ「行程表通り進行しないと交際費になりますので・・・」とは説明できないでしょうし。

 

宿泊を伴うものであれば下記②が一般的でしょう。

おおむね懇親会もセットになっています。

①目的・行程が見学が主目的⇒販促費・広告費

②主目的は、見学だが懇親会も行う⇒懇親会費は交際費とし、それ以外は販促費・広告費

③見学と称する接待旅行⇒全額が交際費(これは絶対止めてください)

売上割戻をプールして行う旅行の費用

宿泊を要する工場見学等に関連して、ややこしいものがあります。

それは、売上割戻金額を支払いをせず積み立てておいて、一定額に達すると得意先を旅行に招待するケースがあります。

これは、交際費となります。

理由は、親睦旅行という意味合いがあり、接待に該当する為です。

・割戻金として支払う⇒単なる割戻金

・割戻金をプールして旅行費用に充てる⇒交際費

となります。

【編集後記】

長男は今までチョコやアイスはあまり食べないと思っていたのですが、チョコ食べたみたいです。

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