会計事務所から経理へ転職のメリット、デメリット10個

経理転職、会計事務所転職
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会計事務所業界から子会社経理に転職しました。
会計事務所から経理への転職のメリット、デメリットを10個挙げてみます。

 

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仕訳ができる

会計事務所では当たり前のように仕訳をします。

CSVインポートや同期させなければ、会計ソフトには仕訳で直接入力していきます。

会計事務所で仕訳をきることは当然ですが、上場子会社経理では瞬時に仕訳をきる(頭に仕訳が浮かぶ)ことでアドバンテージになりました。

他の経理社員に仕訳で説明しても通じないことがあり、仕訳のイメージできない人に伝える練習になりましたね。

 

会計や税務の勉強ができる、続けられる

会計や税務は毎年、改正があります。
自社に関係する会計税務を勉強する機会に恵まれています。

恵まれていると同時に、勉強し続けなければなりません。
会計事務所でも税制改正の勉強はしますし、実務書、専門書、国税庁HP、通達などを読む機会はあるので、その点はメリットですね。

 

コミュニケーション能力

会計事務所では中小企業の社長や個人事業主の方が主な顧客です。

企業の経理は同じような処理をコツコツと進めるイメージがありますが、営業部門や上層部に説明するコミュニケーション能力が求められます。

会計事務所で中小企業の社長に説明する力は、そのまま企業の経理でも活かせます。
細々した経理のルールや会計処理から、予算実績の差異について質問されたりしました。

私が質問されたことは、
・経費精算ルール
・交際費、会議費
・部門損益について
・営業部長が把握している数字と会社が出す部門の数字の差異
などです。

話はそれますが、ある営業部の数字に「為替差益が含まれてないのはなぜか?」という質問を受けたことがあります。
私は「うちの会社は為替で儲けるのが本業ではないので、為替差損益は各営業部門の損益ではなく全社全体の損益になります。」と答えたことがあります。
どうにか自分の部門の利益を大きくでいないかということだったのでしょう。

経理部長クラスになると、毎月の役員会議にも出席しますので大きな数字を説明する力、俯瞰する力が必要になってきます。

 

決算申告の経験

会計事務所では、担当者になればひとりで期首から期末までの入力、申告書作成、お客様への説明をします。
小さな会社であったとしても決算申告の経験があるのは大きいです。

大きな経理に入ってしまうと、決算業務は細分化されます。
木を見て森を見ず、という状態になりかねません。

今自分がやっている業務は全体のどのあたりなのか分かるのはメリットでした。

 

仕事ができる、さばける

会計事務所では、担当先がどんどん増える傾向にあると思います。(給料は定額で)

そのかいあってか仕事ができる、さばける能力がつきます。

担当者制度だと、自分がやらないと誰か手伝ってくれるわけではないです。
自分がやるしかないです。

そういった環境で仕事を続えると経理に転職したときに自信になります。

私は経理に転職して、一時的に業務が増えて「きついな・・」と思うこともありましたが、会計事務所で揉まれた経験が生きました。

 

 

サボるのが下手、ハッタリが下手、アピール下手

これは、私だけかもしれませんが、会計事務所出身者は、
・仕事をサボるのが下手
・ハッタリを言うのが下手
・アピールが下手
な方が多いんじゃないかなと。

会計事務所では少人数ということもありサボるとバレますし、サボってると思われると仕事が更に振られます。
会計事務所出身者は、サボったりせず、とにかく仕事をしすぎることに慣れすぎだと感じています。

会計事務所で新たに仕事が降られそうなときに「今いっぱいいっぱいです」と答えてしまったことがあります。そういうこと言うと怒られたのですが。
ドストレートに「いっぱいいっぱいです」と伝えるのは良くなかったですね・・(笑)

「現状、○○と□□の仕事があるので、来週以降ならできます」とか伝えれば、やる気はあるけど今は出来ないんですという伝え方ができます。
そういうアピールが下手な人が多いのではないでしょうか?
かつての私も含めて。

 

初めてさわるソフトが会計ソフト

これはデメリットです。

会計事務所に就職するときに面接時に「会計ソフトは何を使ったことがありますか?」という質問があります。
弥生、勘定奉行、ミロク・・など答えます。

私は、初めて触るソフトが会計ソフトでした。
会計ソフトに数字を入力し、できあがった数字を会計ソフトの推移表で説明し、決算申告、という仕事をしているとexcelやパワーポイントに触れる機会がほとんど少なかったです。

企業の経理に転職すると会計事務所よりもexcelを使うことが増えます。
会計事務所時代はほとんど触ることがなかったので、ゼロからのexcelに近いです。
これはデメリットですね。
おいおいexcelに触りながら勉強していくしかないのでしょうけど。

これは初めてさわるソフトが会計ソフトだったからだと思っています。
逆に初めて触るのがexcelだったら、また変わっていたんだろうなと思っています。

 

中小企業の会計税務から大企業の税務会計への頭の切替

会計事務所で仕事しているときには、それほど会計のことは考えませんでした。
経費になるのか、ならないのかというのが問題で、勘定科目はそこまで重要視していなかったです。

また、
・減損
・税効果会計
・外形標準課税
・資産除去債務
・個別注記表
・交際費の考え方
など、会計事務所ではやらなかったことが出てきます。

税理士試験の簿記や財務諸表で勉強したことが生きてきますが、中小企業から大企業経理の論点に頭を切り替えるのに時間がかかりました。

 

監査法人の人たちと話せる

上場系の経理になると監査法人の監査を受けるので、監査法人の会計士の方とも話します。

会計士から質問を受けるのですが、会計士なので仕訳や会計の理論を交えながらの会話になります。

仕訳で聞かれると説明が難しくなってしまう経理の方もいます。
そういう意味では、初めにも書いた仕訳が分かる、できるのは有利ですね。

他にも会計士から略語で説明されることがありました。
例えば、「T/Bの件ですが・・」とT/Bとは試算表のことですが、私が在籍していた上場子会社経理では「試算表」という言葉はほとんど聞いたことがありません。

T/Bと聞いても「??」ですし、「試算表」も馴染みがありません。
略語や業界用語を使っても伝わらないんだなと感じることも出来ました。

 

フランクな話になると、会計士、税理士の資格試験の勉強をTACでやってきたのか大原なのか話のネタになります。

共通の友人がいたり、同じ校舎で勉強していたことが分かったりして面白かったですね。

 

同年代はいるけど同期社員はいない。女性社員が珍しい

転職組なのでいわゆる同期はいません。
同年代はいても同期がいない状況です。

とはいえ、大手の税理士法人では同期がいましたが、年齢もバラバラだったので、経理で同期がいなくても気になりません。

私が在籍していた税理士法人、会計事務所では女性社員が少なかったです。
こえが上場系の経理に転職すると女性社員の割合が増えます。

私がいた上場子会社では社内結婚多かったので、経理へ転職するとそういうこともあるかもしれませんね!

 

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