月次で棚卸を計上するときの仕訳方法

月次で棚卸を計上するときの仕訳方法
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棚卸は年に1回、決算時に行う会社・個人事業主(フリーランス)が多いでしょう。しかし、棚卸を重要視なら月次でやるのも手です。

※としまえんにて

決算仕訳

通常は決算にて棚卸在庫をすることが多いです。

決算時に、①前期の在庫を取り崩し→原価にする、②当期の在庫を計上し→原価にしない、となります。

期首商品(売上原価)//商品

商品//期末商品(売上原価)

という仕訳になります。

簿記3級を学習した方は「しーくり、くりしー」と呪文のように唱えて覚えたかたもいらっしゃるかもしれません。私も唱えてました。

【関連:簿記のコツ。習うより慣れろ

年に1度の棚卸でも経理上、問題ありません。

しかしながら、月次で棚卸をカウントし会計データに反映させておきたいというニーズはあります。

棚卸に重要性があるかどうかは、社長や個人事業主(フリーランス)の方の判断によるでしょう。

飲食店のようなビジネスでは、食べごろなどもあり長期的に棚卸が残ることは想定しにくいです。

・長期的に在庫は残らない→決算のみ

・長期的に在庫は残らないけど→あえて毎月棚卸

という選択があるでしょう。

 

あえて期末商品を使って経理

毎月、棚卸を計上する際に決算と同じような仕訳をしても良いのですが、この方法だと1つやっかいなことが。

それは、年間の損益をみたときに、期首商品と期末商品が累積で集計されてしまうのです。

4月から翌3月まで、下記の仕訳が累積されるので、12か月分の棚卸資産が残ったように見えてしまいます。

そこで、期末商品勘定を使って経理する方法です。

4月は、決算時と同じく

日付 借方 貸方 摘要
4/30 期首商品 商品 前期末棚卸
4/30 商品 期末商品 4月末棚卸

として処理します。

5月以降は、

日付 借方 貸方 摘要
5/31 期末商品 商品 前月末棚卸
5/31 商品 期末商品 当月末棚卸

と処理します。

あえて「期末商品」を2回使います。

これにより、年間の損益計算書をみたときに累計で期首商品や期末商品が計上されることは避けられます。

 

年間推移表

 

月次にて決算と同じく期首商品勘定と期末商品勘定を用いて処理すると、

4月 5月 6月 ・・・ 3月
期首商品 1,000 1,100 1,200 ・・・ 1,300
期末商品 1,100 1,200 1,300 ・・・ 1,400

となり、月初と月末の棚卸金額が見やすいです。

 

あえて期末商品勘定を使用した場合に、推移表ではどうなるのでしょうか。

4月 5月 6月 ・・・ 3月
期首商品 1,000
期末商品 1,100 100 100 ・・・ 100

期末商品勘定がネット(相殺)されることに。ちょっと違和感ありますね。

 

まとめ

期中に推移表を見ることが多いのであれば、決算と同じく「期首商品」と「期末商品」を使用しておき、決算で「期首商品」→「期末商品」に修正するのも一法かと。

修正するのを忘れそうなのであれば、当初から「期末商品」で処理しておきましょう。

 

〈編集後記〉

ファビコンやプロフィール写真を新たに手を加えてみました。

〈育児日記〉

兄:指パッチンが上手になってきました。以前、私がやって教えたのですが、ずっと練習してたみたいです。何事も繰り返しやっていると上達するということを分かってくれれば良いかなぁと思ってます。

妹:私が頭を洗っていると流そうとしてくれますが、やたらと耳に水が入る・・・(笑)

 

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