営業マンの話を鵜呑みにすると会計税務上必要な情報が抜けるリスク

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上場子会社経理では、営業から色々な質問がありました。
「〇〇なんだけど、会計や税務的にどうなりますか?」みたいな質問です。

その質問を表面的に捉え回答すると、あとでえらい目にあうこともありますので、表面的な質問だけでなく、その質問をしてきたウラまで読みたいものです。

以前、「この入金は預かっただけで、あとで返すから」という説明を受けたときに「じゃあ仮受金として処理して、払ったときに仮受金を消すような仕訳かな」とイメージしていましたが、実際の取引内容や契約書を確認すると仮受金と処理したのでは問題があることが分かりました。

実際には貰った(入金時点)ときに収益に計上し、払った時に交際費として処理することが正しかったです。
確かに「一時的に預かってあとで払うだけ」と同じ意味にはなりますね。
キャッシュは入ってきたものが、そのまま出ていきます。

しかし、支出側は交際費でしたので損金にはなりませんし、交際費の枠を使ってしまいます。
営業の方は交際費になると分かっていたものの、交際費の枠を消化するのがイヤだったので、ぼかした説明をしてきたのでしょう。

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営業マンから必要な情報を取得するための方法

営業マンから会計や税務の必要な情報を取得するために私がしたことは、
・とにかく質問する
・契約書を確認する
・話だけで判断しない
・以前に似たような取引があるのか確認
です。

話だけで判断すると、さきほどのように仮受金と処理してしまっていたでしょう。
とにかく質問したりコミュニケーションを取りましょう。

しつこく質問されるとイヤな顔されることもありますが、そういうとき私は「上司にも説明しないといけないので、すいません」みたいなニュアンスで質問していました。

契約書もあるでしょうし、以前にも同じような取引がなかったのか確認もしていました。

営業マンは不利な情報は開示したがらない、ということも学べましたね。

 

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