年間100万円の税理士への顧問料

独立・考えてること
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税理士への年間報酬が100万円以上の支払いがある会社さんの打合せに同席する機会が何回かありました(2社)。
年間100万って相場より高いという印象があるかもしれません。
私も先方の税理士(会計事務所)の方に会う前に金額だけを見て「高いのかな~??」なんて思ったりはしていました。
ただし、同席してみると顧問料に見合っていると納得することができました。
打合せで感じたことは、「安心感がある」、「意見交換できる」という基本的なことが大切なのかなということです。特別に話術がうまかったり、すごい節税の提案がある訳ではありません。
節税に、裏技っぽい手法はないです。
・社宅制度
・小規模企業共済
・役員報酬と事前確定届出給与
・決算賞与(従業員へ)
・出張手当制度
くらいがオーソドックスな節税でしょう。

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作業量、話を聞いてくれる

とある1社は、
・記帳代行
・毎月訪問(毎回2時間以上打合せ)
・請求書を発行して先方への発送までやる
・給与計算
・社会保険関係の手続き
・給与明細発行
の他にも色々と業務をお願いしての年間150万です。

業務量と毎月の打合せの回数・時間を考えると「妥当」かなと感じました。
今回の決算申告の打合せでは、打合せ後に「こんな領収書ありました・・」と言って追加の領収書がありました。
私が勤務していたときは、この”追加領収書”が精神的にきつかったのを思い出しました・・
「うわ・・またやり直しか・・」と。

この会社の社長は、”オレの話を聞いてほしい”タイプで、打合せの70%くらい話していました。
税理士は相槌を打ったりしつつ、”伝えるべきところは伝える”というスタンスです。

同席した感想は、諸々の業務をやってもらい、毎月2時間以上の打合せで社長の話を聞く、のであれば、年間150万円は妥当なのかなと考えます。

社長ご自身も、不満は無さそうな印象です。

 

安心感、タイミングの良い提案

また別の1社の話です。
この会社は、自社で経理しています。
作業を税理士(会計事務所)側に依頼することは、ほぼないです。
法人税の申告書作成くらいでしょうか。
経理方法や税務面で悩んだら、電話でちょこちょこ相談はしています。
社労士業務は、別途、社会保険事務所に依頼している状況です。

税理士(会計事務所)の作業はほぼ無いので、相場よりも高いと感じるかもしれません。
しかし、打合せに同席して税理士である私が感じた”安心感”によって「高い」とは思いませんでした。

・節税の説明
・資金繰り
・保険商品
・社会保険制度
について、制度背景、リスク、メリットを分かりやすく説明されていました。
特に資料などは用意していませんでしたが、腹落ちする説明だったと思います。
説明を受けた社長も安心・納得していたように思えました。

節税の紹介で、
・税理士本人がやっている
・調べて検討したり確証がある
・他社でも導入事例がある
節税を提案していたのも安心・納得の材料になったのかなと。

会社さんが税理士(会計事務所)に依頼している作業量は少ないですが、「安心を買っている」と感じることができる関係なのかなと思います。

 

まとめ

税理士の顧問料は難しいなと改めて感じます。
結局は、税理士に依頼している側が満足感を感じているかどうか?ということなのかなと。
もちろん、「安くて良いから申告だけしてくれれば良い」というニーズもあるわけです。
相場はありますが、顧問料は永遠のテーマじゃないかな~と感じています。

 

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