「赤字だから税金(所得税)還付ですよね?」は時と場合による

個人事業主(フリーランス)の税金・ひとり社長の税金
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事業を営んでいる方から「今年は利益出てないから税金は還付ですよね??」と質問されることがあります。
例えば、去年も飲食店をしていて、今年たまたま利益が出ていないだけなら、税金が還付されることは無いでしょう。
還付になる可能性があるケースについて書いていきます。

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独立1年目の人は還付の可能性がある

独立した方から「赤字だから税金って還付ですよね?」と言われることがありました。
それはあり得る話ですね。
独立したての方で、事業のほうで利益が出ずに12月を迎えるケースは珍しくありません。
今年、独立した方が還付になり得る理由は、”源泉税”です。

サラリーマン時代の給料は、源泉税や社会保険が差し引かれて、振り込まれていました。
退職時に源泉徴収票をもらうので、差し引かれた源泉税がいくらくらいなのか確認してみましょう。

事業の利益によって、サラリーマン時代に天引きされていた源泉税の一部or全額が戻ってくるものです。

源泉徴収の対象となる仕事をしている方

飲食店のような業種は、源泉徴収されません。
日々の生活を考えてみると当然かもしれません。
お客様が、一定金額を差し引いてお店に支払ったらおかしいですしね・・

源泉徴収される仕事に該当するかしないかで、決まっています。
・原稿料、講演料
・弁護士、会計士、税理士へ支払う報酬、料金
など、決められています。

これらに該当する方は、源泉税を差し引かれて入金されています。
確定申告で利益に対して課される所得税と源泉税の差額が納税or還付になってきます。
今が11月(このブログの執筆現在)なので、そろそろ納税予測なども可能です。

私はお客様の予測をざっくりexcelで計算してお伝えしています。
年が明けて2月や3月になって「結果、〇〇の納税(還付)です」とお伝えするよりは安心できるかなと。

まとめ

「赤字=還付」と思い込んでいる方が多くて、ブログネタにしました。
所得税が還付になるかは、源泉税の有無によってきます。

・独立1年目でサラリーマン時代の源泉税がある方
・原稿料のような源泉税が差し引かれて入金される方
が還付になる可能性があります。
利益次第なところはありますが。

きちんと事業の利益を見るためにも毎月経理をしていきましょう!

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